とあるDTPオペレーターのInDesignスクリプト備忘録

デザイナー上がりですがいまはDTP命。InDesign用スクリプトの解説などを綴っています。読者登録して戴けると励みになります。

とどのつまり、覚えたスクリプトってどうやって使うの?

当ブログの入門者向けコラムを読まれた方の中には、
for文もif文も書き方分かったけどよ~。コレ使ってどうすればいいの? フレームを黒塗りにするとかレイヤー名を取得するとか、そんな作業、仕事でやってないんだけど
と思ってる方もいるかもしれません。私もそんな仕事はしたことありません。
ですが構文さえしっかり覚えれば「フレームを黒塗りにする」の部分を好きな処理に変えることで新たなスクリプトが生み出せるというのは想像に難くないはず。
問題は「ドキュメント名を取得する」だの「レイヤーの表示状態を調べる」だのと言った命令文。
私自身、スクリプトのことがよくわからなかったときはそれらの命令文を見て、「そんな作業必要ないよな。画面見りゃ分かるし。練習用かな?」なんて思っていましたが、実際に仕事用のスクリプトを書くようになると、それらがいかに重要な役目をもった命令文かということが身にしみます。

ここで一度、「スクリプトを書かなくてはならない状況に立たされた1人のスクリプターが、あれこれ頭をひねりながらひとつのスクリプトを生み出すまでの経緯を追ってみましょう。

登場人物

村主風都(すぐりふうと)…少数精鋭のアルパカ印刷の駆け出しスクリプター。「はっきり言って」が口癖。
手鷺ヨウ(てさぎよう)…風都の同僚。手作業一筋だったが、スクリプトの便利さに目覚める。
テグミ…風都の同僚の女子社員。経理部なのでDTPスクリプトもわからないが、たまにスクリプトに詳しい霊が憑依する。

スクリプトの暴発を食い止めろの巻(前編)

---ここは少数精鋭の印刷会社、アルパカ印刷のDTP部門。
手鷺ヨウ「風都ーまいっちまったよもう」
---同僚の手鷺ヨウが渋い顔で近づいてきた。やつがこのフレーズを口にするときは、大体スクリプト絡みで問題が起きたときだ。
風都「この前作ったスクリプトに問題でも?」
ヨウ「問題はないんだけどよう。たまに間違えて関係ない案件であのスクリプトを実行しちゃうときがあるんだよな」
---つまりは暴発ってことか。彼の依頼で作ったスクリプトは、ドキュメント内を一気に加工する系のものなので、関係ない案件で暴発させたとなると結構大変なことになる。
風都「はっきり言って、それって君の問題だよね。間違えなきゃいい話」
---とはいえ、大掛かりな処理をするスクリプトを暴発させたときの対策はとっておかなくちゃな…
テグミ「風都さん、手鷺さんのこと助けてあげてよ。わたしも今日は残業だし、一緒に頑張りましょう」
---いつの間にか隣にいた、経理部のテグミがそう言ってぼくを後押しした。
風都「わかったよ。考えてみる」
ヨウ「明日までに頼むな」
 そう言うとヨウはタイムカードを押し、颯爽と帰っていった。
 
---うーむ、スクリプトの暴発を防ぐ…か…